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  【2008年8月
 ●この自由な世界で
 ●ハンコック
 ●ダークナイト
 ●アクロス・ザ・ユニバース

 ●TOKYO!
 ●カンフー・ダンク!
  
8月続き
 ●インクレディブル・ハルク
 ●スカイ・クロラ The Sky Crawlers
 ●闇の子供たち
 ●画家と庭師とカンパーニュ
 ●12人の怒れる男
 ● レス・ポールの伝説
 ●20世紀少年
 ● インビジブル・ターゲット

●『インクレディブル・ハルク 』★★半
 (2008・米・1時間52分)8月01日公開

監督:ルイ・レテリエ
出演:エドワード・ノートン
   リヴ・タイラー


 「超人ハルク」の映画化は、2003年にアン・リー監督、エリック・バナ主演版があったばかりだから、何でまた…、の感が拭えなかったが、このエド・ノートン主演版は、これはこれで色々と工夫があって、更に面白い見世物になっている。
 ノートンは主演に加えて自ら脚本にも深く関わる熱の入れようだったそうで、ニコラス・ケイジが『NEXT -ネクスト- 』(4月26日公開参照)で、P・K・ディックのファンとしてアイデアを出して内容にも参加して行ったのと同様、好結果をもたらしたようだ。
 まず冒頭、トップ・タイトルのあいだに放射線事故から巨人ハルク変身が起こる過程をさらりと流してしまい、本編は逃亡生活に入ったブルース・バナーの暮らしぶりを丹念に紹介することから始める、という構成上の処理が上手い。
 その潜伏先がブラジルのスラム街ファヴェーラ地区、という設定もユニークで、迷路のように入り組んだ路地が延々と続くのが風景として面白いだけでなく、逃亡者には絶好の場所だという説得力がある。
 また、心臓の鼓動が毎分200を超えると緑色の怪物に変身してしまうので、いつも手首に脈拍計を着けて発信音に耳をそばだてている、という設定がリアルで納得もの。
 更に、心拍数を自制できるように格闘家に弟子入りして呼吸法を習う道場が、あの400戦無敗のヒクソン・グレイシーの所というのも楽しい。
 ドラマは、ハルクを捕まえるのに執念を燃やす特殊部隊のエミル・ブロンスキー(ティム・ロス)が、ハルクに対抗するため自ら進んでバナーの血清を注射し、ハルクより更におぞましい怪物に変身して、クライマックスは巨人同士の対決となるのだが、この決戦場面がなかなかに迫力ある見もの。
 だが、何と言っても本作の最大の功績は情感の豊かな点であり、恋人ベティ(リヴ・タイラー)に会いたくても遠ざけるし
かないジレンマなど、普遍的な感情の機微が丹念に織り込まれていて、大人の観賞にも耐えるレヴェルになっている。
 それを筆頭に、ルイ・レテリエの演出は、ハルクの全貌をすぐには見せずに次第に明らかにして行く段取りなどもよく計算されていて、なかなかの才能であり、正直、この監督の『トランスポーター』シリーズなどは侮って観ていなかったのだけれども、これは一応おさえておかなきゃ、という気にさせられている。
 なお、マーヴェル・コミックス映画化の恒例、原作者スタン・リーの顔出しは、今回はハルクの血が工場の事故で混じってしまった清涼飲料を買ってきて飲み、被曝死する男の役。
 ただ、原作者は何度死んでも生き返る(笑)。

●『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』★★★
 (2008・日・2時間01分)8月02日公開

 監督:押井守
 出演:菊地凛子
    加瀬亮


 押井守作品は、映像の迫真力は当代随一と言っていい見事さなのに、台詞があまりに語りすぎ喋りすぎで、その過剰な饒舌さがいくつもの疑問符を浮かべさせて来た。
 しかし今回は、これまでに比較すれば抑えられているほうであり、それなりに喋ることは喋るのだが、かなり許容できる範囲に収まっている。それには、監督が自分で脚本を書かずに、若手の伊藤ちひろを起用したのが大きいようだ。
 本作の魅力は、何と言ってもプロペラ戦闘機同士の空中戦の迫力に尽きる。
 子供の頃、プラモデルで各国の戦闘機や爆撃機を作って悦に入っていた世代としては、これは堪らない世界だ(笑)。
 時代設定も戦争のあり方も、この世界の歴史とは関係ないパラレル・ワールドだが、第2次大戦になぞらえて言えばジェット機出現の直前プロペラ機の進歩が究極至高に近づいた頃であり、ここに登場する散華(サンカ)という機種は尾部に二重反転プロペラを付け、速度と旋回性能を極限まで両立させた機体であり、いわば理想の戦闘機。まだレーダーなどは装備されていず、肉眼で相手を発見して後ろにつくか、急降下して一撃離脱で仕留めるか、という空中戦の妙味が詰まっている。
 現代のジェット戦闘機だとミサイル・ロックして発射するだけだから、勝敗の多くは機械の性能に負ってしまいがちで、ここで描かれた空中戦こそ最高の醍醐味だろう。
 パイロットたちの物語りのほうは、あくまで日本人が主役にもかかわらず、ひどくアメリカナイズされていて、宿舎から夜な夜な行きつけのバーや娼館へ通うあたり、アメリカの軍隊映画でお馴染みの風俗に酷似しているし、(製作委員会の中心が日本テレビなので)宿舎で読む新聞こそ「読売新聞」だが、人物のメンタリティに和風テイストは殆ど見られない。
 そして問題は、ここでの本当の主題である代理戦争と「キルドレ」という新人類のことだ。
 戦争の実態はなかなかはっきりしないのだが、やがて国家間のそれではなく、戦争を請け負った企業間の代理戦争であることが浮かび上がってくる。
 そして、この世界では戦争がスポーツかショウのように行われていて、数年ごとにワールド・カップみたいな大規模な作戦も組まれるが、戦争が終わってしまうような大きなダメージを相手に負わせてはならず、それゆえジェット・エンジンもミサ
イルも使われない。
 戦争の継続こそが至上命題であるから、大人にならない不死の子供「キルドレ」がこの戦争を担っている。
 「キルドレ」という新人類は、16〜17歳ぐらいで成長を止め、永遠の少年として寿命の無い人生を送り、死ぬのは不慮の事故か戦死しかないのだ。
 こう文字に書いてしまうとひどく陳腐な設定に見えるが、そこはプロダクションI.Gの製作になる映像が目を奪い、音響はアメリカのスカイウォーカー・サウンドに依頼して緻密に設計し、目と耳の両面から堪能させ、独特な作品世界に引きずり
込んでくれる。
 大人にならない少年というモチーフは即座にピーター・パンを連想させるが、たしかにこの作品世界=パラレル・ワールド全体がネバーランドみたいなもので、子供時代に夢見た戦争ごっこを、いい大人たちが寄ってたかって何億円もかけて作っているわけだから、「キルドレ」は、実は作者たちの自画像であるとも言え、またこういう作品に熱中する観客自身の姿でもあろう。

《余談》
 劇場パンフの中に「キルドレ度チェック」があったので、戯れにやってみたら、何と、「キルドレ度100パーセント」だった。微妙にフクザツな気分…(笑)。

●『闇の子供たち』★★★
 (2008・日・2時間18分)8月02日公開

 監督:阪本順治
 出演:江口洋介
    宮崎あおい


 タイにおける幼児売春や臓器密売を巡る闇の実態を突きつける、かなりショッキングな映画だ。
 日本新聞バンコク支局の記者・南部浩行(江口洋介)は、東京本社からの情報を受け、タイで横行している闇ルートの臓器移植の取材を開始する。一方、東京の大学で社会福祉を学んだ音羽恵子(宮崎あおい)は、タイの社会福祉センターで子供たちのためのボランティア活動を始める。やがてふたりは出会い、タイでバックパッカーをしているフリー・カメラマンの青年・与田博明(妻夫木聡)も彼らに協力して、危険な取材を果敢に進めていく。
 音羽は、タイの子供たちが置かれた悲惨な現実に打ちのめされながらも、最近センターに姿を見せなくなった少女・アランヤーの救出に奔走するが…。
 やや単純に目の前の子供たちを救おうとする音羽と、闇世界の構造そのものを問題にして実態を見極めようとする南部と、ふたりのスタンスはかなり違うので、後半は別行動となり、やがて衝撃の結末を迎える。
 それは意表外の驚きで、原作とも違っていて、かなり後味の悪いものなのだが、監督の言によれば、「日本人自身と私に跳ね返って来る映画にしたかった」からだそうな。
 ともかく、阪本順治としても最重要な代表作になったと言えるだろう。
 こういう内容なのだから、エンド・ロールの桑田佳祐による主題歌などは、いかにも商業映画的であり、あらずもがなだ。
 ラスト・シーンのせっかくの衝撃が、著しく削がれてしまう。曲名も「現代東京奇譚」とは意図不明。主題にされているのはあくまでタイの子供たちであり、ここにどうして「東京」云々という歌を置くのか、理解に苦しむ。
 桑田のコメントでは、「タイだけではなく、我々の身近にも存在しうる極めて切実な問題の警告として理解し」と言っているが、テーマ・ソングということの意味が解っているのだろうか?

●『画家と庭師とカンパーニュ』★★半
 (2007・仏・1時間45分)8月02日公開

 監督:ジャン・ベッケル
 出演:ダニエル・オートゥイユ
    ジャン=ピエール・ダルッサン


 '60年代から活躍し、名匠ジャック・ベッケルの息子でもあるジャン・ベッケルの、4年ぶりの新作。
 ダニエル・オートゥイユ演じる画家は、仕事への情熱を失い、妻とも離婚調停真っ最中で、都会生活に疲れ果て、生まれ故郷カンパーニュの屋敷で田舎暮らしを始める。
 彼は、何年も放置された庭を手入れするため庭師を雇うことにするが、その求人広告を見て屋敷にやって来たのは、なんと彼の小学校時代の同級生だった。
 画家とは対照的に、地元にずっと腰を落ち着けていて、勤めていた国鉄を退職してからは念願の庭師の仕事を始めた彼は、愛する家族と慎ましくも満ち足りた生活を送っていた。
 ふたりはすぐさま意気投合し、キャンバス、ジャルダンと呼び合い、昔の思い出やこれまでの人生を語り合って、いつしか互いにかけがえのない存在になっていく…。
 結末は悲劇のように見えるが、いつかは誰にも訪れる宿命のようなもの。しかし、ここは素朴に共鳴して泣けるひとも多いだろう。

●『12人の怒れる男 』★★半
 (2007・露・2時間40分)8月23日公開

 監督:ニキータ・ミハルコフ
 出演:セルゲイ・マコヴェツキー
    ニキータ・ミハルコフ


 シドニー・ルメットの1957年の同名作(邦題は漢数字で『十二人の怒れる男』)は、もうとっくにアメリカ映画の古典であり、「民主主義の教科書」とか「陪審員制度の見本」といった意義だけでなく、単に映画として観ても実に面白い傑作だった。
 それを、現代のロシアに舞台を移してリメイクする意味は何処にありや、と注目して観たが、成功の度合いは70%ぐらいといったところか…。
 ただ、オリジナルのレジナルド・ローズの世界の骨子は保たれているので、シドニー・ルメット版をまだ観ていず、いきなりこのミハルコフ版を観たひとでも、一定以上の感銘を得られることは必定と思われるが、ルメット版を観ているひとは、どうしてもそれと比較してしまうので、未見のひとよりは採点が厳しくなるのは仕方ないだろう。
 まず2時間40分という上映時間に驚く。 ルメット版は95分だったから、1時間余りも引き延ばしているのは、どこをどうふくらまし、何を付加しているのか、余計に興味は募ったが、残念ながらその結果は、陪審員それぞれの身の上話しや回顧談が延々と続き、一番肝心であるディベートの面白さ、ディスカッションの妙味といったものが薄れてしまっているし、被告の少年をチェチェンの孤児とし、殺された被害者を、その少年を引き取って養子にしたロシア軍将校としているので、ルメット版の単純明快な殺人事件よりも解りにくく、そのぶん経緯の説明が必要になり、またチェチェンの戦場の苛烈な様子も描かれるので、それ自体は深刻であるにしても、更に尺を食うことになってしまっている。
 時間的な引き延ばしと合わせて、ここでは空間も広がっており、ルメット版ではあまり広いとは言えない評決室に12人が詰め込まれ気味に入っていて、その分、密度も濃く感じられたが、本作は小学校の体育館を臨時に使用するという設定で、だだっ広い空間の中央に会議テーブルが置かれ、12人がそれを取り巻く形なので、空間的な密度の薄さも印象を浅くしてしまっているし、カメラはその広い空間を活かして評議の周囲をゆっくり移動する手法が中心となり、ルメット版のカットつなぎを基本としたモンタージュに較べると、迫真力でも見劣りがする。
 だが、このミハルコフ版とルメット版との決定的な違いは、ラストにやって来る。
 ルメット版では、最後まで「有罪」を言い張っていた男が遂に「無罪」を認めて屈服し大団円を迎えるので、ここでも同様の終幕が降ろされるかと思いきや、そのあとに監督のミハルコフ自身が演じる進行役が、「まだ私は有罪に入れる」と言って、全員に問題提議をする。
 曰く、自分も少年は無罪だと思うが、ここで少年を放免してしまったら、彼は陰謀を巡らした闇組織から抹殺されてしまうだろうから、少年を有罪にして刑務所に入れておいたほうが、彼は長生き出来るのではないか、と…。
 ここに、まだ社会秩序が信じられ機能していた'50年代のアメリカと、マフィアの影響力が裏社会に蔓延っている現代のロシアとの、決定的な違いが浮き彫りになるし、また、ルメット版では、少年が無罪なら真犯人は誰なのか、という点は問題にしない裁判劇の枠が守られるのに較べ、ミハルコフ版ではそこからはみ出し、殺人はマフィアの手先の仕業だと推理されている。
 だが、そのあと、ミハルコフ演じる進行役は、晴れて無罪にした少年を裏組織から守るため、自分で引き取り、生活まで面倒見ようと申し出る。
 これはもう、裁判劇の枠を完全にはみ出した人情劇で、そこまで決意しているのであれば、あの問題提議は何だったのか、と言いたくなり、この進行役の心理に不足している論理性が、せっかくの美談の味を薄めてしまっている。
 また、ルメット版は、最後までお互いの名前も知らずに討論して、裁判所の表へ出てから「ところで、お名前は?」と初めて尋ねるあたりに、陪審員制度の本質を活写していたが、ここではひどくプライヴェートな篤志家談となってしまっているのだ。
 なお、ウィリアム・フリードキンが監督してジャック・レモンやジョージ・C・スコットが出ている『12人の怒れる男/評決の行方』(1997)というのもあったが、未見。この作品、何故かあまり話題にならないのは、不出来だからか?

●『レス・ポールの伝説』★★
 (2007・米・1時間30分)8月23日公開

 監督:ジョン・ポールソン
 出演:レス・ポール
    キース・リチャーズ


 伝説のギタリストにして、エレキ・ギターの発明者でも知られるレス・ポールのドキュメンタリー。
 ギターについては無知なので、この名は初耳だったが、これは知れば知るほど大変な人物なのだと驚嘆させられる。
 まず、93歳にして未だに現役で、毎週ライブ・ハウスで腕前を披露している、というだけでも驚きだが、本作に次々と登場するミュージシャンが彼をリスペクトする言葉の、その偽りない深さにも驚かされる。
 キース・リチャーズ、ジェフ・ベック、ポール・マッカートニー、エディー・ヴァン・ヘイレンといった名前を並べるだけでも壮観だが、ここで彼らが口を極めてレス・ポールを賛嘆すること、決してお世辞や外交辞令でないことは明らかなのだ。
 レス・ポールの偉業はミュージシャンとしての活躍に止まらず、ソリッドギターの原型の製作やマルチトラック・レコーディングの発案者としても、現在の音楽界に計り知れない功績を残しおり、アメリカのポピュラー音楽史に欠かせないひとりとして、まさに必見のドキュメンタリーだ。

●『20世紀少年』★★半
 (2008・日・2時間20分)8月30日公開

 監督:堤幸彦
 出演:唐沢寿明
    豊川悦司


 浦沢直樹の原作コミックはベストセラーだが未見なので、この映画化との違いは分らないけれども、ストーリーはかなり改変されているようだ。
 小学生の頃、空き地や原っぱに秘密基地を作って遊んだ経験のある人は多いだろうが、そこでの約束事が、大人になって殆ど忘れた頃に突然目の前に突きつけられる、という着想がまず面白い。
 演出は大勢のキャストをよく整理しているし、謎をうまく引っ張って平凡な日常に埋没していた主人公たちの覚醒のさまを確かに表出しており、終盤のスペクタクルでもたたみこんで飽きさせない。
 総じてまずまずの出来映えだが、但し、これはあくまで映画化3部作の始まりであり、まだ多くの謎を孕んだままの一応の区切りなので、全作トータルで観ないと評価はしづらいところ。
 とりあえず本作だけの面白さを採って、★★半とした。

●『インビジブル・ターゲット』★★
 (2007・香港・2時間09分)8月30日公開

 監督:ベニー・チャン
 出演:ニコラス・ツェー
    ジェイシー・チェン

    ショーン・ユー


 ホンコン映画も、かつてのカンフーかお子様ランチかの時代から大きく進歩して、『インファナル・アフェア』シリーズなどハリウッド・メジャーでリメイクされ、アカデミー作品賞を
獲るにまで至っているのは、隔世の感。
(余談だが、あの『ディパーテッド』のオスカー受賞は全くもってハリウッドの恥さらしで、1年間を通してホンコン映画のリメイクを超える作品はハリウッドには1本もありませんでした、と全世界に宣言したのだから…)
 で、本作は、少し毛色の変わったクリミナル・アクション。
 明らかに『インファナル・アフェア』に影響された警察ものだが、主役の3人の人物設定がユニークで、婚約者を現金輸送車襲撃事件の巻き添えで亡くし、静かに復讐に燃えるチャン刑事と、日頃は手荒な捜査で知られるが、くだんの犯罪グループの襲撃に遭って弾丸を呑まされるという屈辱を味わうフォン警
部補、そして、一番若くて心優しいワイ巡査は、上司から自分の兄が犯罪グループの一味ではないかと疑われている、という具合い。
 それぞれに犯罪組織殲滅の思いを同じくする3人は、協力して犯人の行方を追って行くが…。
 ジャッキー・チェンのファンなら、長男ジェイシー・チェンに注目だろうが、スマートな優男ながらいかにも線が細く、か弱い印象で、まだ父親のような溌溂感が不足するのは先行き心配。
 悪役のふたりは、この種のボスとしては若い方だが、それなりの凄味はあって迫力は及第点だ。


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