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 2008年は重量級の2作と相変わらず真摯なケン・ローチの他にも秀作・良作が粒揃いで、「次点」が6本も挙がり、実質ベスト16になってしまいました。
 また、娯楽映画のほうでも侮れない出来映えの佳作が多く、以下、部門賞を色々と拵えて楽しんでおります(笑)。(満点=★★★★)


第1位 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』★★★★
第2位 『ノー・カントリー』★★★半
第3位 『この自由な世界で』★★★半
第4位 『つぐない』★★★
第5位 『SILK』★★★
第6位 『ブーリン家の姉妹』★★★
第7位 『イントゥ・ザ・ワイルド』★★★
第8位 『BOY A』★★★
第9位 『フィクサー』★★★
第10位 『イースタン・プロミス』★★★
次点 『さよなら、いつかわかること』★★★
『パラノイド・パーク』★★★

『エリザベス ゴールデン・エイジ』★★★
『潜水服は蝶の夢を見る』★★★
『4ヶ月、3週と2日』★★★

『ワールド・オブ・ライズ』★★★
 【監督賞】 ポール・トーマス・アンダーソン(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
 【主演男優賞】 ダニエル・デイ・ルイス(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
これはもう圧倒的な迫力で、どこから見ても文句無いところでしょう。
 【主演女優賞】 ナタリー・ポートマン(『ブーリン家の姉妹』)
喜怒哀楽の振れ幅の極端な大役を見事に演じきって、これで主演女優賞を獲れなきゃどうかしてる(笑)。
 【助演男優賞】 ピーター・ミュラン(『BOY A』)
まず『ダークナイト』のヒースを挙げるべきだろうけど、あれはもう別格として特別賞を献じたいところです。だからここは、安心して観ていられる役者の筆頭たるミュランを敢えて選びました。
 【助演女優賞】 ティルダ・スウィントン(『フィクサー』)
この実に面白い演技に敬意を表し、更に近年の活躍ぶりも加味して。
 【特別・追悼賞】 ヒース・レジャー(『ダークナイト』)

古くはジェームス・ディーンや、近年ではリヴァー・フェニックスなどを想起させる、あまりに惜しい若かりし逝去。
 【敢闘賞】 『ダークナイト』★★★
『インクレディブル・ハルク』★★半
『レッド・クリフ Part.1』★★★
アメコミの映画化でもここまで出来るんだという感嘆の2作と、「三国志演義」の圧倒的物量による劇画的映画化の迫力。
 【アニーメーション賞】 『ウオーリー WALL・E』★★★

もうアニメとして別枠にすべきじゃないという域にあり、アカデミー賞でもアニメ初の作品賞ノミネートがあるんじゃないかというもっぱらの噂。
 【ファンタジー賞】 『ナルニア国・第2章 カスピアン王子の角笛』★★★
『スパイダーウィックの謎』★★★
 【音楽映画賞】 『奇跡のシンフォニー』★★★
かなりベタなところもあるのに、この強引なまでの昇華のさせ方にはただ敬服!
 【選曲賞】 『アクロス・ザ・ユニバース』』★★半

 【実録映画賞】 『マンデラの名もなき看守』★★★
『バンク・ジョブ』★★半
 【告発賞】 『大いなる陰謀』』★★★
『告発のとき』』★★★
 【青春映画賞】 『JUNO』★★★

 【カー・アクション賞】 『デス・レース』★★半
ここに注ぎ込まれた凄まじいエネルギーには、もう脱帽。
 【おバカ映画賞】 『僕らのミライへ逆回転』★★半
『燃えよ!ピンポン』★半
『テネイシャスD 運命のピックをさがせ』』★半
このテのやつの点数はどうしても低くなるが、しかし、こういう映画も必要です(笑)。
 【期待外れ】 『ブラインドネス』★★半
『リダクテッド』★★
どちらも期待が大きかっただけに、落胆も激しい。
 【ラジー賞・映画メモ版】
  <ワースト・ワン>
『スターシップ・トゥルーパーズ3』★
ハインラインの原作の世界を、よくもまあここまでグズグズにダメにしてくれたもんだと、呆れるやら腹立たしいやら。



 邦画は相変わらず未見が多く、世の話題作では『ぐるりのこと。』『実録・あさま山荘への道程』『歩いても 歩いても』『接吻』など観ておりませんので、不備ではありますが、それでもベスト・テンが揃うだけの本数はあったということで、邦画全体としては豊作の2008年でした。

第1位 『闇の子供たち』★★★半
第2位 『トウキョウ・ソナタ』★★★
第3位 『クライマーズ・ハイ』★★★
第4位 『桜の園』★★★
第5位 『おくりびと』★★★
第6位 『青い鳥』★★★
第7位 『神様のパズル』★★半
第8位 『西の魔女が死んだ』★★半
第9位 『20世紀少年』★★半
第10位 『容疑者Xの献身』★★半
次 点 『相棒』★★半

 【監督賞】 阪本順治(『闇の子供たち』)

 【主演男優賞】 堤 真一(『クライマーズ・ハイ』『容疑者Xの献身』)

 【主演女優賞】 小泉今日子(『トウキョウ・ソナタ』)

 【アニーメーション賞】 『崖の上のポニョ』★★★
『スカイ・クロラ』★★★
 【ドキュメンタリー映画賞】 『破片のきらめき』★★半

 【お仕事映画賞】 『ハッピー・フライト』★★

 【おバカ映画賞】 『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一髪』★半

 【期待外れ】 『アキレスと亀』★★
『パコと魔法の絵本』★★
 【ラジー賞・映画メモ版】
  <ワースト・ワン>
『平凡ポンチ』★
オシリーナこと秋山莉奈のせっかくの初主演というのに、これじゃ可哀想。






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