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【2005年3月】
●ネバーランド
●THE JUON / 呪怨
●オーシャンズ12
●ボーン・スプレマシー
●ビヨンド the シー
●ディボース・ショウ
●ソン・フレール 兄との約束
●ローレライ |
●ネバーランド ★★★
(2004・米・英) |
監督:マーク・フォースター
出演:ジョニー・デップ、
ケイト・ウィンスレット
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「ピーター・パン」の原作者ジェームス・バリの、創作の裏話。
よく練られていて面白く、マーク・フォースターとしては前作『チョコレート』(化け物の夜会)よりもずっと上出来。
オスカー男優賞候補になったジョニー・デップも悪くはないが、むしろ未亡人役のケイト・ウィンスレットのほうが印象的だった。
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●THE JUON / 呪怨 ★
(2004・米) |
監督:清水崇
出演:サラ・ミシェル・ゲラー
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オリジナルの邦画『呪怨』は観てないんだけど、要はお化け屋敷と同じで、次ぎから次ぎと脅かしの連続。やがて明かされる怨念の由来も、そんなに深いものじゃないので、説明されただけの感じ。
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●オーシャンズ12 ★★
(2004・米) |
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
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豪華役者陣がいかにも楽しそうにやってるのはいいんだけど、どうも手馴れた続編をお気楽に撮ってる印象で、変な画にストップ・モーションかけたりして緊張感なく、観客を舐めたような感じなのは頂けない。
ま、それでも興行的にはヒットするんだから、無理もないか…。
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●ボーン・スプレマシー ★★半
(2004・米) |
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン
フランカ・ポテンテ
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これはアクション映画としてはかなり上出来で、舞台の変化やスピード感もあって充分楽しめる。
更に前作『ボーン・アイデンティティー』にあった疑問点も、とりあえずここでは出て来ないので、もうちょっとで★★★にしたいくらいのお薦め作。
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●ビヨンド the シー ★★半
(2004・英・独) |
監督・主演:ケヴィン・スペイシー
出演:ケイト・ボスワース
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ケヴィン・スペイシーの歌と踊りは前評判通り見事で、ボビー・ダーリンの伝記映画として『Ray』みたいな正攻法の演出を期待したんだけど、脚本に変に懲りすぎこだわり過ぎて、虚実曖昧な部分を入れたのが裏目に出てしまい、作品自体の説得力を欠いたのが何とも残念!
自分で監督・脚本・製作までやると、「才人、才に溺れる」典型例か。
あまりに勿体無い。
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●ディボース・ショウ ★★半
(2003・米) |
監督:コーエン兄弟
出演:ジョージ・クルーニー
キャサリン・ジータ・ジョーンズ
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これは公開からだいぶ遅れのチャリティ上映で観る。
コーエン兄弟らしい皮肉たっぷりのコメディで、離婚裁判が得意の弁護士と、財産目当てで富豪と結婚を重ねる美人詐欺師との、ちょっとありそうであり得ない虚々実々のかけ引きが面白く、かなり笑わせてくれる。
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●ソン・フレール 兄との約束 ★★
(2003・仏) |
監督:パトリス・シェロー
出演:ブリュノ・トデスキーニ
エリック・カラヴァカ
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不治の病に侵された兄の付き添いを引き受けた弟の、複雑な心理を、ほとんどドキュメンタリーに近い小数スタッフで撮影。だから、原作小説はあるんだけれど、どこかパトリス・シェローの私映画的な印象を受ける。こういうのは、登場人物に共感できる部分が無いと、えらく苦痛で耐え難い映画となる。
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●ローレライ ★半
(2005・東宝) |
監督:樋口真嗣
出演:役所広司、妻夫木聡
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昔から潜水艦映画は趣味なので、それなりに期待して観たが、何とも荒唐無稽な設定で期待外れ。
なにせ、ナチスが開発したローレライ・システムというのが、敵艦の位置を全部立体画像化出来る超レーダーみたいなもので、その核になってるのが何と生身の超能力少女だっていう仕組みなのだ(笑)。
そのため、ソナーの音だけを頼りに敵の駆逐艦と駆け引きする、潜水艦映画独特の醍醐味が、かえって後退してしまった。
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