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2007.4.11(月暦・二月二十四日)

阿波踊りとナンバ歩き

 阿波踊りの基本中の基本は右足を出したら右手、左足を出したら左手を出すことだが、これを「ナンバ歩き」というのだそうだ。通常「右手と右足が一緒になる」といえば緊張したりあがっり、うろたえたり、あるいは不器用な様をいう場合が多い。しかし、日本では江戸時代まではこのように歩いていたと考えられている(異論もあるようだが)。江戸時代の大名行列などの図絵を見ると、たしかに余り手を振らず身体の動きに合わせるように右手と右足、左手と左足が一緒になっているものがほとんど。これは日本の民族衣装でもある着物に因があったと考えられている。試しに着物を着て歩いてみれば、身体のねじれが少ない分着崩れも少なく、慣れていないのでいささか違和感があるがナットク?できるはずだ。今風の手足を交互にふる歩き方や走り方は幕末から明治になって西洋式軍隊が導入され、歩行訓練や速く走る為に矯正されたという説がある。
 阿波踊りの他に盆踊りや日本舞踊、日本古来の武術、太極拳などこのナンバの動きが基本になっているものも少なくないようだ。
 理論的なことはわからないが(多分力学的に証明されると思う)、フェンシングやボクシング、柔道などにもこのナンバの動きを見ることができる。特に素早く動く時や強い力を伝える時などにこのナンバの動きは合理的ともいわれている。
 このように、ナンバ歩きが特別でなかったという証拠に、一般的な歩き方をしながら、交互に振る手を少しずつ上に挙げていくと「あら不思議」右手と右足が、左手と左足が一緒になっていることに気がつくはず。
 最近、短距離の末続選手が練習にこのナンバの動きを取り入れたこともあってかなり見直され、古武道家、甲野善紀氏がテレビなどに出演してナンバ歩きをはじめ、古武道の面白さを宣伝しているので見た方も多いだろうが、さまざまなところで応用されている様だ。脳の活性化や健康に益があるともいわれているが、山登りや階段上りにナンバ歩きをすると腰に負担がかからず楽に登れるという。お試しあれ。
 蛇足ですが、最近気が付いたこと、あの非常口のマーク・・・あれナンバ歩きでないの?シルエットなので、どちらに向かって走っているのか判断に迷うところだが、外に向かっているのならナンバ、外から手前に向かっているなら普通の走り!






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