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篠笛の選び方
・篠笛の選び方
・篠笛の種類と特徴
篠笛の吹き方
・音の出し方と音色
・音の高さのコントロール
・タンギングは使わない
篠笛の譜面の見方
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・ぞめき ・スロー
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・阿波の麦打ち唄

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・お猿の籠屋
・ずいずいずっころばし




 いざ、篠笛を吹いてみようと思っても、何をどうしたらいいのか、わからないことが多くあります。
 かくいう私も五十の手習いではありませんが、はじめて3年程度、まだまだ初心者の域を抜けたわけではありません。
 最初は阿波踊りの鳴り物からはじまりました。若い頃トランペットやサックス、フルートなどでジャズを愉しんでいましたので、篠笛を簡単に考え吹いてみたのですが、音はすぐ出たものの、いわゆる指使いも違うし、古典調律の篠笛を使用していたので洋楽器のように音階がどうなっているのかさえわかりませんでした。テープを何度も聴き、一つひとつ音を取りながらの悪戦苦闘。場所も東京のど真ん中、千代田区のマンション住まいのため余りピーピーやることも憚りながら、半年がかりで何となくそれらしい阿波踊りの「ぞめき」が吹けるようになった時の喜びは忘れられません。
 一曲何とか吹けるようになると、何とかなるもので、阿波踊りの「吉野川」や「さくら」、「東京音頭」、童謡の「お猿の籠屋」「ずいずいずっころばし」などを採譜し、阿波踊りの鳴り物方として街を練り歩けるようになりました(この頃採譜したものを「譜面」として公開しています。近々に数字譜でも記譜したいと考えています)。
 お祭りのお囃子にも興味が湧き、お神輿に先導している祭囃子で吹かれている「投げ合い」も自己流の吹き方で真似てみたりもしていましたが、所詮独学・自己流で限界を感じはじめ、横笛同好会「一音会」の門を叩いた次第です。
 目から鱗、独学では計り知れない篠笛の奥深さを改めて知らされ、和の世界に魅了され今日に至っています。
 現在このサイトは制作中です。習い始めて間もないので、至らない部分も多いとは思いますが、だからこそ習い始めの苦労も新鮮で皆さまと一緒に成長していく過程も楽しめるという利点もあるのではないかと思っています。


篠笛の選び方

 一通り音も出るようになり、なんとか曲が吹けるようになると欲しくなるのがMy篠笛。ということで、浅草の篠笛屋さんに行って驚いた。一言で篠笛といってもその種類の多さです。正直言ってどれを選べば良いのか皆目見当がつかないのです。何しろ今吹いている篠笛が古典調律の篠笛だったということも知らなかったのです。
 店の方にいろいろと聞いたりして買ったのが、7本調子の唄用篠笛でした。
 これは今も時々愛用していますが、今まで吹いていた古典調律(後で知ったのですが)に比べると、音階らしいものが吹けたのには驚いた。少し篠笛のことが分かってきて知ったことは、

 阿波踊りのある連では、6本調子のドレミ管を使っているという。
 祭囃子をやっている人に聞いたら、6本調子の古典調律の篠笛だという。
 ちなみに、当サイト一音会で使用しているのが、6本調子の唄用篠笛。

 それぞれの場所で別の潮笛を用意しなければならないとなると結構大変です。初心者用は1万円前後で買えますが、ちょっと欲が出て良い篠笛をと思うと2万円とか数万円以上で、何本も持たなければならないと思うとちょっと痛いし、笛によっては指孔の間隔もまちまちで孔をふさぎきれなかったり、吹きにくかったり、頭の痛いところです。
 通常楽器を選ぶ際に必要なのは自分にあっているかどうかと予算ですが、篠笛を選ぶ時には、どこで、何を吹くのかが最重要になってくるのです。
 一人で楽しむのであれば、唄用篠笛でも祭囃子を吹くこともできるし、曲を選ばなければ古典調律の笛でも阿波踊りのお囃子も吹けます。多少音程の微妙な差が気にならなければ様々なジャンルの曲も吹こうと思えばなんとかなりますが、合奏したり、あるグループに入って吹くならばそれぞれにあった笛を選んだほうがいいでしょう。
 教室やサークルに通う場合は、そこで使用されている篠笛を使うようにしましょう。ある程度笛の種類を統一しなければなりません。というのも、同じ6本調子でもメーカーによって多少音の高さが違うし、調律も多少異なるからです。できれば揃えた方がいいでしょう。もっとも同じメーカーの同じ笛でも多少違う場合もありますが、吹き方によって多少高さを調整できるので、それほど神経質になることもないでしょう。
 目的がはっきりしているならば、そのグループなりに聞いてから、またはそのジャンルにあった篠笛を買うと良いでしょう。
 以下、篠笛の種類と音の高さについて述べておきますが、 篠笛選びに参考にしていただければと思います。

篠笛の種類とその特徴

篠笛を大きく分けると三つあります。
●古典調律の篠笛
神田囃子など、祭囃子に使用されるもので、穴と穴の感覚がほぼ均等になっている笛です。
伝統的な日本の旋律を奏でるには適しています。祭囃子は比較的ピンで吹く(ソロで吹く)ケースが多いので、「この笛でなければならない。」ということはないように思います。もちろん、祭囃子によっては何人もで合奏する場合もあるので、こういう祭囃子ではある程度同じメーカーのものを使用することが望ましいでしょう。
●唄用篠笛
民謡や長唄囃子などで使用されるケースが多いように思います。もっともこれも完全に調律されているかというと音階によって、若干ばらつきがあります。ミの音が低く調律されている場合が多く、唄用篠笛で西洋音階を吹くといささか違和感が生じます。上級者になると曲によっては音階毎に顎をひいて(メリといって若干低くできます)吹いたり、顎を出して(カリといって多少高い音が出ます)吹いたりして調整するか、指替えで調節する場合があります。
●みさと笛とかドレミ管と呼ばれる篠笛
ドレミ管は、西洋音階に合わせて調律されている笛です。但しメーカーによっては穴と穴の距離がまちまちで、押さえにくい音や吹きにくい音程ができたり笛選びにはいささか苦労します。最近阿波踊りなどで主流になりつつあるのですが、どのメーカーのものを使用するかは案外気になります。あまり特殊だとその連では吹けるけれど、他の連にいったり、合同で吹く場合音程が合わないというケースも出てきます。
それぞれ一長一短があり、どの篠笛が良いという物ではなく、要はどこで、何を吹くかということだと思います。

他に穴の数で六穴と七穴(または六孔、七孔)がありますが、一般的には七穴がおすすめです。

篠笛の長さと音の高さ

 篠笛は西洋楽器のように12半音を自由に吹く(半音を出すには指孔半開きにする)というわけにもいかないので、移調でどの高さにも対応するには限度があります。篠笛は声の高さに合わせて吹くには、笛を替えることが多かったため、一本調子から十三本調子まで半音刻みの笛が用意されています。

 中でももっともポピュラーなのが八本調子(C管)、七本調子(B管)、六本調子(B♭管)で、数字が増える毎に半音ずつ高くなり、笛の長さは短くなります。きれいに澄んだ篠笛らしい音色で、低音から高音までのバランスも取れています。
 洋楽器と合わせる場合は八本調子がC(ハ長調)、六本調子がB♭(変ロ長調)に相当し、適していますが八本調子の方が楽です。
 琴・三味線・尺八など和楽器(邦楽器)と合わせる場合には六本調子がおすすめです。

 このように篠笛を買う場合に気をつける点で、何本調子の笛にするかも篠笛の種類と同様に重要な要素です。
 
 以下篠笛の種類と用途について表にしてみました。あくまでも参考です。


六本調子
七本調子
八本調子
古典調 古典調律という決まった調律があるわけではなく、指を押さえやすいように穴と穴の間隔が均等のもので、お囃子など伝統的な民俗芸能と密接なつながりをもって使用されてきた笛です。ただ三味線など邦楽器の音階とはズレが生じるため他の楽器との合奏には適さない。しかし伝統的な祭の中にはこのズレが奥深さを感じされせるものも少なくない。
唄用 三味線や琴、尺八と合わせる場合 三味線や琴、尺八と合わせる場合六本より合せにくい 慣れてくれば洋楽器とも合わせられる
ドレミ調/みさと笛 和洋楽器と合わせる場合 三味線や琴、尺八と合わせる場合六本より合せにくい
洋楽器と合わせる場合






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