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春本番といえば、潮干狩りシーズンでもあります。いつ頃から潮干狩りが行楽として盛んになったかは定かではありませんが、潮干狩りの起源として旧暦三月三日の雛祭が考えられています。旧暦三月三日はちょうど大潮の時期でもあり、雛祭りの起源の一つでもあった水辺での祓（はらい）の行事がありました。現在でも雛祭の日には、海辺で貝を拾ったりして遊ぶ磯遊びの風習が残っている地方もあり、磯遊びと潮干狩りになんらかのつながりがあるように思えます。一般の庶民が潮干狩りを身近に楽しむようになったのは江戸時代で、浮世絵などに描かれているのが残っています。
潮干狩りをもっと楽しむために潮干狩りと季節、月の潮汐力について考えてみたいと思います。 ◆なぜ、春から初夏にかけて潮干狩りが適しているのか。 （１）まず、冬の寒さから開放され次第に暖かくなり、水遊びに適した気候になるころ （２）春分をはさんだこの時期、潮の干満差が大きくなり、引き潮の時、アサリなどの生息地まで入り込むことができるから （３）この頃、昼潮といって、昼頃の引き潮が大きくなり潮干狩りの時間帯が丁度いいこと などがあげられるでしょうか。 そして、そして、春から初夏にかけて、まさに行楽シーズンであること。
潮干狩りに行く際は、できれば目的地の潮見表や潮の干満時刻の情報を手に入れることをオススメします。これらは海上保安庁などのホームページで手に入れることができますし、地元の漁協などで、さらに詳しい情報を得られればもっと良いでしょう。 最適な日取りは大潮の日を狙うこと、引き潮になる時刻を手に入れたら、その2～3時間程度前から潮干狩りを始めるといいでしょう。引き潮になる時浜辺から潮が引いていく方向に進みながら潮干狩りを楽しみ、満ちてきたら逆に浜辺に戻るようにすると収穫も大きくなるはずです。ただし、満ち潮のスピードは案外早いので、採ることに夢中になりすぎて戻るタイミングを間違わないよう充分気を付けて下さい。地元の方や監視員のいうことをよく守ることです。
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