阿波踊りの構成
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阿波踊りには大きく分けて女踊り、男踊り、子ども踊りがあります。 |
女踊り
浴衣や着物、編み笠をかぶって踊る女踊りは、集団美を魅せながら優雅に、そして、しなやかなに踊ります。
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男踊り
男踊りは、浴衣踊りと法被踊りがあり、力強くダイナミックに、時にはひょうきんにと、比較的自由に踊ります。団扇や弓張提灯を持って踊ることもよくあります。
また、女性の男踊りも盛んに踊られています。女性の男踊りは主に法被踊りと呼ばれることが多く、女性らしさを活かした粋で健康的、ほのかな色香を醸すなどが特徴です。
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子供踊り
子供踊りは小学6年生以下で構成するのが一般的。主流は(女の子の場合、女踊りもありますが)男踊り(法被踊り)が多く、かわいらしくてリズミカル、元気な踊りが特徴です。 |
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阿波踊りと鳴り物
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■鳴り物の構成
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鳴り物は主に鉦、笛、大太鼓、締太鼓、竹太鼓、三味線、鼓、大胴などで構成されています。 |
阿波踊りになくてはならないのが鳴り物です。街に繰り出す浴衣や法被姿の踊り子たちを心地よく浮かれさせて盛り上げます。その構成は、鉦(かね)、三味線、大太鼓(大胴)、締め太鼓、鼓、笛が主流。ぞめきの軽快なリズムは見る阿呆も思わず腰を動かしてしまうほど。自由奔放な男踊り、優美な女踊りを演出する独特のリズムと音色が響きます。
最近の傾向として、ステージが多くなり、鳴り物もテンポを自在に変えたり、強弱をつけるなどまさにアンサンブル。
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【鉦】
鉦のカカンカンカと鋭い音は
踊りのリズムをリードします。テンポを変えたり強弱をつけたり、鳴り物の指揮者的な役割を演じます。 |
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【大太鼓・大胴】
ドドーンドン
腹の底に響きわたるダイナミックな音は、躍動感やその激しさでさらにもりたてます。 |
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【締太鼓】
甲高く心浮き立つような音、リズミカルに乾いた音で、踊り子たちを弾ませます。 |
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【篠笛】
唯一のメロディ楽器。ぞめきの入り乱れる中から、澄んだ音を心地よく響かせてくれます。 |
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【三味線】
一時三味線が少なくなった時期もありましたが、最近再び注目を浴び、彩りを醸し出しています。
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【その他】
竹や樽、鼓など、阿波踊りの鳴り物は比較的自由に楽器を取り入れています。それぞれの楽器の特性を活かし、各連では様々なリズムを取り入れた叩き方を研究しています。
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阿波踊りの囃子ことば
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阿波踊りの囃子ことばといえば、
踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。
エライヤッチャ、エライヤッチャ ヨイヨイヨイヨイというのが有名。
※もっとも、徳島では「踊る阿呆に、見るド阿呆!」というそうですが・・・
ヤットサー、ア、ヤットヤット
ヨイサー ヤットサー
ヤットサーヤットサー
ア、ヤットヤット
最近男踊りでは
サー、サー、サー、サー
ヤッサ ヤッサ ヤッサ ヤッサ
など威勢のいいのが目立っている。
踊る踊りは阿波踊り
ア、ヤットサー、ア、ヤットヤット
女踊りでよく聞く囃子ことばには
ひょうたんばかりが浮き物か 私の心も浮いてきた
浮いて踊るは阿波踊り
一かけ二かけ三かけて
四(し)かけた踊りは止められぬ
五かけ六かけ七かけて
八(や)っぱり踊りは止められぬ
ア、ヤットサー、ア、ヤットヤット
笹山通れば笹ばかり 石山通れば石ばかり
猪豆喰うて ホーイホイホイ
新町橋までいかんかコイコイ
お先のお方におまけなや 私しゃ負けるの大嫌い
わたしゃ負けるの大嫌い 負けてお顔が立つものか
ヤットサー ヤットヤット
などがある。
昔は、それぞれがアドリブを利かして様々なお囃子があって、なかにはかなりきわどいものもあったようですが・・・
また、企業連、学生連など、自分の連の名前を囃子ことばに使うケースも多く、ユニークなところでは徳島大学医学部「たけのこ連」
たけのこたけのこ馬鹿にすな。(アホレ)末は博士か藪医者か。
因みにこのたけのこ連の名前の由来だが、「放っておけば藪になる」と言うところから付けられたとか、何ともしゃれている。
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踊りを浮かせるお囃子、かけことばも阿波踊りの特徴、七五七五調に乗せて多いに盛り上げましょう |
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