トップ>ホーム>自費出版のすすめ>原稿整理
|
|
昨今の自費出版ブームや原稿のデジタル化に伴い、原稿整理をはじめとする編集作業を軽視するふしもまま見受けられますが、本は、読まれてこそ価値が生まれます。巌松堂出版では、つねにわかりやすく読みやすい本に仕上げることを最重要と考え、お預かりした大切な原稿はじっくり内容を吟味させていただいております。
全体的な体裁は整っているか、表記に揺れがないか、記述内容はどうか、誤字・脱字や誤記、または文体の不統一などがあった場合は必要に応じて修正提案を致します。
|
■原稿整理とは |
原稿整理で最低限度押さえておきたいものとして、大きく分けると次ぎの三つがあげられます。これから原稿を書かれる方、また推敲をされる方の参考になればと思います。
(1)原稿の点検、整理
(2)表記など体裁の統一
(3)組版指定
以下簡単に整理します。
|
|
原稿の点検、整理 |
内容の点検・整理とは、原稿がきちんと揃っているかどうかを点検したり、大見出しや中見出しなど整合性があるかどうか、また「序文」や「あとがき」などはどうか、写真や図表はどうか、そのキャプションなども含めて点検・整理します。
(注)最近はワープロやPCなど原稿をデジタルデータで作成するケースが多くなり、とかくプリントアウトしたあとにデータをダイレクトに修正してしまいその原稿が最終稿でないケースもあります。最初の原稿整理ではプリントアウトしたもののチェックから入りますので、データ入稿の場合、必ず最終稿をプリントアウトしてください。
書籍の標準的な内容構成
1・化粧とびら(前とびら)
2・口絵
3・献辞
4・序文(まえがき、はしがき)
5・凡例
5・目次(図版目次)
7・本とびら
8・中とびら
9・本文
10・付録
11・索引
12・あとがき
13・奥付
※もちろん本の内容によって多少違いがあります。2や3は省くケースもあり、5も内容によっては不必要。10、11も必要のないケースが多いでしょう。
|
|
表記などの体裁の統一 |
■表記の統一(形式的な統一)
・である、だ調にするか、です、ます調にするか。
・漢字の使用範囲 原則当用漢字のみにするか、送りがなは本則にのっとるかどうか、接続詞や助詞、副詞などはなるべく漢字を使用しないなど、著者の意向を伺いながら、統一感を出すために、必要に応じて修正提案をいたします。
・横組/縦組 横組にするか縦組にするかで、表記法に一部違いが生じます。特に縦書きの場合の数字やアルファベット、単位の表記はどうするか、符号の表記などの扱い方などをチェックします。
■内容の吟味
あきらかな誤字・脱字や誤記、引用文がある場合は、その処理についてもチェックします。
また文意が明確でないもの、誤解を与えるような表現などがあれば修正提案をする場合があります。
|
|
組版指定 |
内容の点検・整理が済むと、組版指定を行います。組版指定とは、本文や付き物のレイアウトを指定するもので、文字の大きさや書体(フォント)、字詰めや行間(行送り)、改行や改丁、改ページ、字下げなどの指定、引用文や文献などの処理指定、大見出し、中見出し、小見出しの指定、柱やノンブルの指定など、読みやすさ、見やすさなど、本文や付き物の、著者の意向を考慮し指定していきます。
これらの原稿整理は初校以降、余計な赤字や大幅な組みかえを発生させないための大切な作業となります。
|
|
|
|
|
|